地理において高さは標高(ひょうこう)と呼ばれることが多い。海水面の高さを基準とした標高を海抜(かいばつ)という。任意の2地点をとった場合、両地点の標高の差を比高(ひこう)という。
日本では東京湾の平均海面を標高の基準とする(東京湾平均海面、T.P.)。実際の測量の基準点としては、かつて参謀本部陸地測量部が存在していた敷地内である国会前庭に設置された日本水準原点を用いている。
測地学におけるジオイド高と楕円体高については、ジオイドを参照。
なお、「高さ」と言った場合、通常は地面・水面よりも上方の長さについて言い、下方については深さ(ふかさ)・深度(しんど)・水深(すいしん)という言葉が用いられる。
平面状の地図では等高線で標高を表すことが多い。海岸や湖沼の水深は等深線で表す。地理情報システムでは、数値標高モデル(DEM)による離散的な標高値がよく用いられる。